♣ 独 行“泉州の式内社巡り 通算8回目” ♣
家を出る際の会話「どこ行くの?」「高石から石津川。高石神社は高師浜駅のそばだから百人一首の歌碑を撮ってくる」。しっかり忘れてしまった乃公でありました。帰ってから臍を噛んでも仕方がないが。 ♪音に聞く高師の浜の仇浪はかけじや袖のぬれもこそすれ♪(祐子内親王家紀伊) |
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今日最初のターゲット・高石神社。高師浜線に乗り換えれば下車すぐだったが、羽衣駅で乗り換えに20分余りを要することが分かって、高石駅から歩く。碑面は「式内郷社高石神社」。・・・「郷」だろうね? |
高石神社の社叢。松林の社叢というのはありそうで、あまり見かけない。もと海岸っぺりだった名残り。onmouse で高師浜線の高架を走る電車が up する。 |
支線終点高師浜駅駅舎。1918年に出来たこの駅舎正面入口上部にはステンドグラスがはめられているという。知らなかったので写真を撮り損ねた。残念ッ。 |
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高師浜駅舎前にこういう説明パネルを見つけた。曰く 「浜寺俘虜(捕虜)収容所跡/明治37年(1904年)より始まった日露戦争では、多くの俘虜が日本に連行され、翌年1月第4師団司令部により、ロシア人俘虜収容所が設置されました。その規模は紀州街道西側の北は芦田川から南は王子川に至る地域で、大部分が高石村の土地でした。当時高石村の人口は約3,500人で、収容された俘虜は約28,000人であり、村人にとっては大きな出来事でした。その後俘虜は、明治39年(1906年)2月までには、全員ロシアに送還されました。/現在も高師浜2・4丁目、千代田2・4・6丁目一帯に残る整然とした道路は、俘虜収容所の区画の名残りと言われています。」 右の写真はパネル下部写真の拡大。一昨年夏の徳島旅行を思い出した。 |
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ふたたび神社前に出て街道沿いに北上、「伽羅橋」というみやびな名前の駅をくぐり、しばらくゆくとその名も床しい“羽衣濱神社”に行き着く。ここが第2ターゲット。 |
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「羽衣濱神社」という標石があり、注連をかけた鳥居が迎えてくれるが、何かおかしい。数分後に判明するがここは裏口。砂地に松の木は高石神社と共通。 |
境内に「羽衣砂丘遺跡」の標柱。6〜8世紀(古墳後期から奈良時代)の集落の跡で、土器や須恵器、漁業用の網の錘り、飯蛸壺などが魚の骨などと共に出土したという。 |
境内の梅の花。 |
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境内社・井戸守稲荷。だいたいここの“母屋”さん・羽衣濱神社の別称が井戸守大明神なのである。海岸のそばなのに真清水が湧くと“これは奇瑞”と崇め祀られること世の習いなり。そんなことと違うのかな?因みにお稲荷さんは昭和37年勧請とのこと。 |
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さて次へ。しばらく行って南海羽衣駅。ここは高師浜線分岐駅であると同時にJR羽衣線の終点でもある東羽衣駅。南海の駅の北側にドン突いて高架線が途切れている。これも旧国鉄時代の海水浴客用だったのだろうか。そしてすぐ向こうに懐かしい名前を見つけた。 |
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羽衣学園高等学校/中学校。校舎前には高校卒業式の掲示板。あれは高校2年のときだった。NHKコンクール近畿大会で1位が堀江精一率いる羽衣。田舎高校生は歌以上にその制服にシビレていた。何よりやたら眩しかった。因みに我々はそのせいで?2位に甘んじた。 往事茫々。 |
道を真っ直ぐ辿ってゆくと、所々に“地道”が現れて吃驚。大阪のど真ん中ではないにせよ、いちおう高石市内。私道なのかな、と独り言ちた。 |
しばらくゆくと整然と区画整理されたような街中へ出る。専らNexusでMap首っ引き。数回繰り返しているうち、ふと顔を上げたら目の前に玉垣が。やっと3番目のターゲット到着。ここは広いが社務所もなく、風が吹き抜けてゆくような空虚な空間。「大鳥神社御旅所」の碑は戦前までは現在の浜寺公園内の御旅所に建てられていたが、戦後進駐軍が公園を接収したため、この社号標のみをかろうじて移動させたという。それにしても「官幣大社」が消されずに残っているって・・・。たいていセメントで塗り込められているものだが。 |
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Wah-o ! 何の花だろうね。浜寺諏訪ノ森の一角にある三角ロータリーに咲く。 |
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船尾駅北の踏切を渡って紀州街道に戻る。 |
石津川を渡る太陽橋手前に 建武の時期に南朝側についた武将・北畠顕家の名前を見つけた。五輪塔に「源顕家公/南部師行公/殉忠遺蹟供養塔」、手前に「此付近北畠顕家奮戦地」の碑。 |
・ 石津太神社 |
・ 石津神社(3月12日撮影) |
準備の不行き届きで残念ながら右のお社(第4ターゲット)を逃してしまった。ともにルーツを同じくするお社。これでまた出直しだ。先般の穂椋神社と同様のミス。ま、実際、引き返してクリアすることが不可能ではなかったのだが、今日の後の予定とのからみで涙を呑んで「次回に期待」することとした。 |
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今日の総歩数 15,051 歩  ̄|△| ̄ ルートマップはこちら |