斑鳩の三塔ふたたび  2006年6月4日

♣ AZハイキング第63回例会“斑鳩三塔巡り” ♣

 

奈良歩きは歴史を踏むハイキングだ。飛鳥しかり、山辺道しかり、この斑鳩の地も聖徳太子一族ゆかりの地で、詳しく知れば知るほど奥の深いエリアだ。ついこの間1月に歩いて4ヵ月余しか経たないが、藤ノ木古墳や斑鳩神社など前回洩れたところを訪れた。帰りは大和小泉へ出ず、法隆寺駅へ戻ったが、負荷は気温・湿度の差もあってよりシビアだったかも知れない。 →1月の別グループハイキング

三塔の見えるポイントは“斑鳩そば”を食べた食堂のオバチャン曰く「最近倉庫が建って見えなくなったよ」と。しかし現地を踏んでの感想は「倉庫云々じゃなく、180度の広がりでは“三塔の見える”とは言わないんじゃないの?」

藤ノ木古墳。石棺は盗掘を受けておらず中から大量の金銅製器物が発見されてその後国宝指定された。外観は直径45m高さ8mと目立たない円墳。覆屋は発掘された羨道・石室を保護する。

すぐそばに置かれていた石棺のレプリカ。実際の石棺は二上山白色凝灰岩を使った刳抜式の家形石棺ということである。

石棺のそばにある説明板 click-説明文up

法隆寺西回廊より五重塔。

法隆寺講堂前から南面。左より金堂、中門、五重塔。すべて国宝建造物。なんとも贅沢な風景ではある。

東院(夢殿)前回廊にて一息つく。 click-人物up

斑鳩神社。菅原道真公を祀る旧法隆寺村の氏神。法隆寺とも関係があり、平安時代(938年)法隆寺境内に祀られた後に現在の場所に移されたという。>>>ここから法輪寺へ何かを乗り越えた人が数名いたという噂あり。

法輪寺。幾度か戦火や台風に見舞われ、1944年には落雷で三重塔が焼失。1975年に幸田文らの尽力で再建された。斑鳩三塔といわれながらここだけは再建のためか世界遺産の埒外にある。

軒丸瓦一つ一つに法輪寺の名が焼き上げられている。塀の上に雑草が。そして塔の水煙。

法起寺収蔵庫で硝子越しに拝顔した十一面観音像(重文:像高3.5m)。

飛鳥時代のものと伝えられる法起寺三重塔。世界文化遺産の一。

ヤグルマギク(矢車菊:キク科)が法起寺境内に満開

帰途民家の庭先に咲くタイサンボク(泰山木:モクレン科)の花。直径20cmは優にあった。

応接室にK大人ご来駕
 

行程表及び参加者

 

法輪寺

 

藤ノ木古墳

 

斑鳩三塔が見えるポイント