3日目は見ノ越から祖谷川を下ってかずら橋を見、大歩危小歩危から阿波池田。そして徳島道で一路吉野川河口を目指す。その路程約170km。ホント、FYさんには頭が下がる。心の隅っこでは“あ、また下界に戻るんだ”。そうです。ここ足掛け3日間はガラにもなく雲上人（うんじょうびと）だったのです。

山を下りる日はお日様が燦々。皮肉なもの。

ホテルから見ノ越経由半時間で二重かずら橋。下流のかずら橋が有名かつ便利なためか、ここには殆ど人が上がってこない。今日も対岸にキャンパーが数人居ただけだった。

男橋。十数メートルずつ離れて一番下流にある。一番高くて長い。

女橋。そのすぐ上流にある。

野猿（やえん）。ロープと滑車を使った人力渡河用具。つまりロープを自分で引っ張るのである。

みな野猿で対岸に渡り、乃公以外はここ女橋で戻る。ここには下流のかずら橋の傍にあった普通の「橋」は無い。上記3つのいずれかを使って往復しなければならない。

男橋の陰にあった滝。けど誰も注目しない。勇を振るって男橋上から振り向いて撮影した。

嘘だと思う方のためにFYさんが撮ってくれた証拠写真を使わせて頂く。これ、男橋を当日渡った唯一の男性（笑）乃公なのだ。onmouse→up

二重かずら橋から車で延々80分を閲して下のかずら橋に到着。何だこれは、人また人と車の波ではないか。

流石にさっきの所より川幅が広い。ということはかずら橋も長い。そしてここは1本しかない。大変だ。

と思うのは素人（笑）であって、ここには立派な車道があり、立派な橋が掛かっている。

琵琶の滝。落差約50ｍ。徳島県出身のFYさんがこの滝の存在を知らなかったと。かずら橋のすぐ近くにあるので、マイナスイオン信奉者でなくてもお薦めスポットだ。てなことでここでゆっくりして、かずら橋は望見しただけで出発。

オニユリ。こんな渾名の女性がどこかにいらっしゃると風の便りに聞いたが、ウソかなァ。

10分下流に走ったところにある蕎麦屋。名物はソバ。乃公は迷うことなく、おろしそば。

祖谷川へ高床を突き出し、テラスは空中に浮いているよう。端にタヌキが悠々とエンドレスの小用の最中であった。onmouse-up

左のテラスから谷底まで直下70ｍとは蕎麦屋従業員から聞いた話。もっとありそうにも見える。

電車（ディーゼルか）が走ってる、と気付いたらそこはもう大歩危渓谷。雨がぱらついたり止んだり。

大歩危の遊覧船乗り場で少憩。ものすごい観光客。お盆休みだもんナ。

大歩危小歩危を過ぎ阿波池田（甲子園！さわやかイレブンは38年前）ICで徳島道に乗り80分。藍住ICで下りて北へ。薬王寺、と思ったらドイツ館が見えてM子さん「行こうよ、第九が日本で初演されたところでしょ」。

第一次大戦時俘虜となったドイツ軍兵士を収容した板東俘虜収容所跡が近くにあり、戦後それを記念して建てられた。俘虜の文化的な諸活動が地域社会に受け入れられたという、第二次大戦時では想像だに出来ない逸話が残る。

ちょうどお盆期間中で、ドイツビール祭りが1階で開かれていた。試飲したかったなァ。

ドイツ館のそばに建つベートーベン像。鳴門市制50周年を記念して作られたという。

板東谷川沿いに下って撫養（むや）街道を左にゆくとすぐここ、四国八十八ヶ所一番札所の霊山寺（りょうぜんじ）山門。
　街道を1km余西に進むと二番札所極楽寺がある。

本堂。既踏行程の無事を感謝しあと2日の平穏を祈願する。因みにFYさんは数年かけて八十八ヶ所を巡礼したとのこと。

大師堂。弘法大師をまつる。お遍路の寺は殆ど例外なく本堂のほかに大師堂がある。

兵火を生き延びた唯一の堂塔・多宝塔。なお、当寺の傍の道を1km北上すると阿波国・淡路国両国の総鎮守で式内社の大麻比古（おおあさひこ）神社がある。

そしてようやく徳島市内帰着。まずは乾杯して今夕降雨のないことを願う。

会場近くでは徳島大学の某連が準備をしていた。でも見物しているうちには出てこなかったなァ。

徳島城址鷹の門。

明日ゆく眉山の頂上の灯。

さあ始まった阿波踊り初日。場所は市役所前演舞場。第二部トップバッターは名にし負う水玉連。あと有名連は半時間ごとに出場し、その間に学校や企業の連が賑々しく挟まる。それにしても暑い。

某企業の連にコニシキと三田村邦彦が参加していた。全然離れていたので写真はバラバラだが、今さっきネット上で、この二人をワンショットで捉えている1枚を見つけた。上には上がいるものだ。onmouse-up

よしこののリズムとは違った太鼓が聞こえてくる。沖縄から来演したエイサーのグループ（これも連といわば言え、である）。迫力丸出しで、やや食傷気味になってしていたよしこのの中で、いいタイミングで絶妙なスパイス役を果たしたと見たは僻目か。

今日の総歩数　（不明）　　　￣｜△｜￣　　　今日のルートマップ