初詣は伊射奈岐神社二座  2011年1月2日

♣ “北摂の式内社を訪ねて−17(追加編)−” ♣

まずは2011年も無事に明けました。大晦日にくらべて正月二日は初詣日和だったと言えるのではないでしょうか。Y子さんとわれらが氏神様山田小川の伊射奈岐神社に詣でたあと、独行して佐井寺さいでらの伊射奈岐神社を久しぶりに訪れました。交通の便からか、前者のほうが人出は多かったようですが、いずれにせよ歩いている家族連れがやたら目に付きました。そう、歩くのはいいことです。「一年の計は元旦にあり」。

山田伊射奈岐社社頭にありながらさほど注目してもらえない社号標石。
 江戸時代中期、儒学者の並河誠所という人が延喜式所載の神社の所在がわからなくなっていることに心を痛め、諸資料にあたって摂津に所在する式内社のうち 20社の所在を比定し、幕府の許可を得、社名を刻印した標石を建てました。20社の詳細は→こちらです。

拝殿。

本殿。

宮前橋畔に聳える鳥居。折損個所を丁寧に補修してあり貫禄そのもの。
参道の露店でたこ焼きを2パック求めました。

佐井寺に来ました。二つの“佐井の清水”がこれです。

山田小川から佐井寺までぶらぶら歩いて40分。地形の関係でしょうか、山田以上に迷路的な小路を楽しんで歩きます。
ㅤ伊射奈岐神社北西200mに位置する湧水地跡。奥に「佐井の清水」の碑があり、手前の垣柱には「佐井の清水水源地」と彫ってありました。

神社前道路を隔てて佐井寺があり、その境内にこの「佐井の清水」があり、これは現役でした。「お香水こうずいの池」が神社境内外れにあり、ここから水をおとしていたらしい。眼病に霊験あらたかだそうです。

そして“佐井寺にいます”伊射奈岐神社。小高い丘の上に鎮座するので石段の急なこと。

拝殿。

本殿。立派な覆屋が物々しい。

このお社の社号標石。多分同時に二つ作ったものだろう。そっくりです。

伊射奈岐神社(いざなぎのじんじゃ)二座 一座は山田の庄小川村にあり。今五社明神と稱す。山田五箇村の生土神なり。一座は佐井寺村にあり。今春日明神と稱す。〔延喜式〕神名帳に出づ。又〔三代實録〕に曰く、貞観元年正月従五位を授く。(攝津名所圖會)

今日の総歩数 (不明)    ̄|△| ̄   二つの伊射奈岐社マップ