ㅤ勝尾寺尾根と町石道  平成12(2000)年9月18日ㅤ

   

9時40分のバスで千里中央へ。210円。開店したばかりのダイエーでおにぎり2個仕入れ、家から持ってきたお茶とで準備完了。240円。10時12分余野行バス乗車。

10時48分泉原西着。乗客2人。460円。

10分かけてバス道を戻り、11時北摂霊園への道に入る。ここで途中下車出来なかったかな−−と。よう言わんかった。

5分ほどで東海自然歩道との分岐点に至る。

左手下には箕面のクリーンセンターと「悠久の丘」なる墓地団地が見える。ここから標高400m等高線に沿った林道が延々と続く。右上への霊園道は以前歩いた記憶があるが、この林道は初見参。少なくとも霊園までは。途中3台ほどの自動車と出会い、いったい何じゃろかと。

「ハイカーに注意」という自然歩道の標識が目につく。樹々の間を縫って広い林道が続く。思わず「有酸素運動」ではないが、深呼吸を繰返す。
 半時間あまりで突然車が数台止まっているのに気付く。数人の男女がポリタンにしっかり湧水を汲んでいる。かつて暗峠を下りるとき見た風景と一緒。ちょっと味わってみようと思ってもとてもそんな雰囲気ではない。泉原の自治会の立て札で志金箱は置かれており、そのそばに「試験の結果大腸菌群云々/砒素云々」のためご了承をと掲示されている。

あきらめて前を見ると、ここで林道がおしまい。突き当たりを右上に登っていく山道が見える。

しばらくはゆったりだったが、そのうちに谷川のガレ道になり、胸突きになる。まわりは例の杉林でうっとうしい。久し振りのキツさに数歩歩いてはハアハア。これを半時間近く繰返して12時前ようやく北摂霊園の一角に飛び出す。

前の外周道をひとりのおばあさんが歩いており、こちらを見つけて「自然歩道を歩いてきはったん?」「はあ、けどうっとしくてしんどくて−−」いらんことを喋ってしまうが、話はそこまで。

すぐ5m先に勝尾寺への自然歩道が口を開いており、すぐ入る。しばらく車道沿いに歩いてまた杉林に入る直前にベンチがあり、昼飯にする。シャツを脱ぎ、道標に掛け、Tシャツも脱いでメシにする。

15分ほどののち、出発。

勝尾寺尾根は僅かで寺への下り口へ。しばらく政の茶屋へ行くかここで下りるか逡巡する。でも久し振りに町石道を歩こうと、その思いから下りることにする。1時前。

久し振りの勝尾寺は面目一新。

本堂もきれいになり、山門からの参道も昔の面影なし。。

入口は売店の大きな建物の中にあり、売店や喫茶店を必ず通過するようになっている。

さてそしたら山門は−−と見ると、何と道路にくっついて建っていたのが10m以上中に引っ込んで、しかもそこは誰も通れないようになっている。「商売商売」。

ポカリを1本ぐい飲みして勝尾寺をあとにする。山門前の石段を上がり出すと、1時間ごとのお勤めの読経がスピーカーでワンワン鳴っている。ありゃ一体何じゃ と思ったが、よく考えればこれも「仏法興隆」か、と。さびれて朽ちてしまうばかりが能ではあるまい。そう納得して石段を登る。1時15分。

さっそく道標「大鳥居4.0km、帝釈寺3.2km」、そして町石。数個は写真をとるが、カメラの電池が乏しくなり、メモリの残もあまりないので控える。

(一町石)

(町石案内板)

(三町石)

(四町石)

(五町石)

1時半、阿武山方面一望の地点到着。このへんから左下を通る道路の車の音がうるさくなる。尾根の勝尾寺川沿いを歩いているらしい。これは外院に出るまで続く。

1時45分万博が見える。

2時過ぎ上の溜池を通過(二十三町石)、ようやく人里に出てきた。その先で先般通過したレジャー農園脇を通り、山手道に出る。

(二十八町石)

五宇神社のそばが無残にも伐採・整地されている最中。バス停が見えず(あっても本数が少ないと踏んで)帝釈寺を通過、大鳥居に向う。
 2時半大鳥居前の新家バス停到着。すぐ千里中央行きバスが来たので飛び乗る。210円。+210円。