前日石井スポーツでガスコンロ、ガス及びナベを購入、その威力を試したくて計画した。家からレトルトの農協御飯を1つ持って出、ローソンでカッブ麺を1つ買って出発。 |
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近鉄御所駅からバスで15分、上名柄下車。10:20。日和は何ともいえない。一応晴れているが山ははっきりしない。やや右寄り正面に今日目指す葛城山がそのゆったりした風貌を見せている。 |
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左手には金剛山。その山峡が水越峠。まず峠道をとって歩き始める。国道309号線はほとんど一本道。 |
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ややあって「左こんがう山」の碑のところで金剛山への道を分ける。 |
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峠道の大掛かりなバイパス工事中で案内書と様相が違い、ウロウロする。ここでもカンにものをいわせ、何とかルートにのってしまう。 |
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そうするうちに祈りの滝にかかる。役の行者が修業したという言い伝えもあって、行者の滝ともいうと説明板にある。高さ8m。道はヘヤピンでやや奥まったところにあり、小祠が一宇。しばし休んで汗を納める。車で来た人が1人休んでいる。 |
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なかなか峠にならない。ヒョッとすると行き過ぎたのかと思ったころ、漸く峠が見つかる。上名柄から延々6.2kmを1時間かかった。ここまでの道は殆ど平坦で、府県境表示のところから大阪側へ急に下り坂になっている。峠の標高520m。 |
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しばらくはふつうの山道が続く。と思う間もなく石畳の急坂にかかる。これを100m位過ぎると道は途端にドロンコ道になる。 |
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振り返ると金剛山北麓は指呼の間にあり、ところどころ雪を残している。今は登るのみ。黙々と高度を稼ぐ−といいたいところだか、ドロンコ道はたとえようもなく歩き難い。とにかく滑る。もうこれが何とも嫌。滑ると靴がよごれる。ズボンがよごれる。それだけならいい。バランスを失いコケる。しりもちをつく。下手をするとどこかを痛めるかも知れない。何せ急なため、一寸滑ると数メートル滑落するおそれさえなしとしない。「何でこんなにぬかるんでるねん」ブツブツ独りごとをいいながら潅木の根っこを掴み、一歩一歩登る。不思議はない。下の溝をほとばしっていた水は、上ではこうやつてぬかるみの元兇となっていたのである。 |
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やがて肩らしきところに出て一息つく。道標のところから金剛山を振り返って写真をとる。ここからは傾斜が緩くなり、杉林にそってまわりこむ。このあたりから雪が道のところどころに残り、特に杉林の中は多い。 |
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杉林の茂る南のピークを巻くと、突然葛城山頂上に立つ国民宿舎が見える。ここから一旦自然つつじ園(葛城山の名所)へ下るのだが、これがアイスバーンで危ないことこの上ない。誰しも一緒らしく、道の横にロープが張ってある。極度にペースをスローダウンして慎重に下る。約100m。ここから国民宿舎へはすぐ。道は緩斜面で、間もなく葛城高原ロッジに到着。 |
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しばし南の斜面に拡がるつつじと、杉林の右向うにその雄姿を覗かせる金剛山をしばし楽しんで、少し向うのピークに向かう。 |
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どこか炊事するのに適当な場所はないか、キョロキョロしながらゆく。西の風が相当強いので、吹きさらしの頂上付近では一寸無理。ところがである。曇っていた空からいつしか雪が降りだした。雪は殆ど横に降ってくる。雪曇りで大阪側は全く見えない。頂上付近に積もっている雪はグショグショでいい状態ではない。炊飯を諦めて1軒開いている食堂に入ろうと思ったが、そこはそれ、折角昨日買ったガスコンロに申し訳ない。またこんな状況の中でどの程度ガスコンロが働くのか見てみたい気もある。漸く閉じられたある売店を見つけ、その蔭にセットして湯を沸かし始める。しかしなかなか沸騰しない。弱った。沸騰しないとレトルトの御飯が食べられない。 |
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頂上標識(959.7m)のところで写真をとる。 |
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グシャグシャの道をケーブル駅の方にとって歩き出す。自然研究路への分岐を左折し、斜面を巻いてゆく。再び雪が降ってくる。墨絵のような風景。道は雪に覆われ、斑状。写真をとりながら下る。途中で何人かを追い抜く。 |
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やがてカントリ谷の吊橋にかかる。この下を通って登れば自然研究路の復路で、ケーブル駅に戻る。道標に従うとすぐ数10mの急斜面。雪と泥とで危ないことこの上ない。無事クリアして新登山道を下りにかかる |
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比叡の雲母坂と同じような溝状の道。殆どぬかるみで、楽に歩ける場所がない。あっちへ跳び、こっちへ跳びして出来るだけ汚れないようにと考えるが、却ってハネは上がる、滑りそうになるで、もう覚悟を決めるよりない。 |
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不動寺を右に見て、やっとケーブル駅のそばに到着。安心して家に電話。ビールのうまいこと!!バスで御所駅に戻り、今日の日程終了。 |