青春大旅行(4)-上高地

昭和38(1963)年7月22日

  

【富士五湖巡り青春ツアー】全くもって白骨温泉なんてどこへ行っちまったンだろうねェ。フィルム上は松本城から直接大正池へ飛んでしまってる。ひょっとしたらこの間のフィルムを1本紛失したのかもしれない。しかしそのことすら遥か忘却の彼方だ。


【大正池】松本城で知り合ったお嬢さん方と再会し、ボートを一緒に乗った。


【焼岳】ボートから写した。・・・ウーン、同乗のお嬢さんにカメラを渡して、顔と山の両方を写して呉れと頼んだに相違ない。


【ポートレート集1】この写真は営業店気付で送り、礼状が届いた。


【ポートレート集2】念のため目隠しをさせて頂いたが、彼女達はこのころ20台前半。とすれば今は70歳くらいだ。当然孫持ち年代ダヨ。


【大正池】


【山に祈る碑】一緒に歩いてウェストンレリーフやこの碑などを見た。

碑面表・上:『山に祈る』

下:『流転の世界/必滅の人生に/成敗はともあれ/人が傾けて/悔いることなき/その純粋な/愛と意欲の美しさ/尾崎喜八』

碑面裏:『この碑は山を愛する多くの人たちが力をあわせて、山で遭難した人々の霊を慰め、こうした不幸をふたたびくり返さないようにとの祈りをこめて建てたものである。/1962年6月 山に祈るの会』


【平湯峠】そんなこんなで、気が付いたら高山方面へのバスが既に出てしまっている。無料で乗せてもらえる車もないことから、貧乏タレがTAXIを奮発し、平湯峠で漸く間に合ったというお粗末。


【平湯峠】あと高山へ下り、富山へ向い、富山から大阪行きの夜行列車に乗って、この“大旅行”は終わりを告げたのであった。