押部谷の式内社を巡る  2021年12月22日

♣ 独 行 “西神中央に式内社探訪” ♣

タイトル“押部谷”はポピュラーでなく、片や サブタイトルは正確ではない。“西神中央”に式内社は無く、“西神中央の西・押部谷”が正しいのだが、やかましいことは言わないでおこう(って言ってしまったが)。11:14西神中央駅に降り立った時、これほど歩くとは思ってもいなかった。仔細は下記をご覧うじろ。

=JR岸辺北口/岸辺=三ノ宮/地下鉄三宮=西神中央

名前だけは熟知していたが実際に訪れるのは初めて「神戸市地下鉄西神中央せいしんちゅうおう駅」

神姫バスで10分余りでついたのが細田さいだ住吉前BS。反対側のBSから坂を上がってゆく。

坂の途中から北望。正面の山は雄岡おっこ山(EL241b)。この山はこのあと下流からも望めた。

坂の上左折すると参道はこういう状況。“お社ってこんなところに坐すのだろうか?”

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可美真手うましまでのみこと神社。先月参拝した伊川谷の惣社とともに式内・物部神社の論社の一。祭神は可美真手うましまでのみこと。WEB上では社名を「うましま」と記すとあるが、祠の柱に掲示された説明文を優先することにした。

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木の間隠れに見えるのは細田の集落。彼地との比高は約20b。

BSそばのお家の庭で見かけた碑「可美真手命神社旧参道」。バス道が出来るまでは 旧道からここを通って上がってゆく参道があったのだろう。

明石川対岸に坐す住吉神社。その昔可美真手社に併祀されていて後年ここに遷宮したらしい。今や可美真手社を管理するという。

1時間余りあったので自撮りをし、住吉社にゆき、旧道を見つけることが出来た。12:20農業公園経由西神中央行きのバスを掴まえ、高塚高校前下車。坂を下って押部谷…明石川流域に出る。今日のターゲット4社はすべてこの流域にあり、西神中央の台地上にはない。(念の為)
ㅤあとの3社は式内・弥賀多々神社の論社で現社名すべて“堅田神社”。まず「西区平野町堅田に坐す」堅田神社へ。

ここだけだった。入口にはっきりした社寺名の表示があったのは。曰く「延喜式内社 弥山 弥賀多多神社/堅田神社」そして「真言宗 梵天山 宝珠寺」。但し“入口に”というのは肝心の社殿には何もなかったということで、弥賀多多社がそれなのか、別なのかも不明のまま。

 

式内・弥賀多々みかたた神社論社の一・堅田神社。祭神は大己貴命、猿田彦命、倉稲魂命、皇太神、素盞嗚尊。
ㅤあと訪れた同名社2社は当社から分祀したものというので、定めし当社は“ご本家”か。ただし当社が「堅田神社」で「弥賀多々社」が名称変更したのか、それとも別に坐すのか。(→次)

(→承前)この写真を拝借した「jirokichi」さんサイトでは後者か?としてこの写真を載せておられた。上記社殿の左奥20bばかりのところに坐すのを確認したが、乃公は前者では?として写真を撮らなかった。

宝珠寺。梵天山という山号にまつわる話が(弥賀多多社がらみで)伝わるらしいが、当サイトの本題ではないので省略。それにしても結構なお寺さんではある。

左のお地蔵さんに懇篤なごあいさつをしなかったからか(いやいやお地蔵さんはそんな狭量な方ではないだろうよ)、、、ならば乃公、何を間違ったのだろう。川を渡って黒田の在へ向かうはずがこの道沿いに南下してしまったのである。早い話、プリントしてきたMapの字が小さくて“繁田”と“黒田”を読み間違えたのである。もう一つ、iPhoneMapでは何ぼ検索しても“黒田坐堅田神社”は出てこなかった。⛩マークは付いているのに社名が登録されていなかった。(と機械のせいにする)

見事なキャベツ畑の一角に掘り出されたお地蔵さんとその頌歌ならぬ“御詠歌”の碑。遠く雄岡山。

 

式内・弥賀多々みかたた神社論社の一・繁田に坐す堅田神社。祭神は大己貴命、素盞嗚尊、住吉大神、顯宗天皇、仁賢天皇。

 

実はここ繁田のお社にお参りしている最中 まったく間違えていることに気付かなかった。鳥居のところに出てきて、さて、とMapを見直したら「間違うたやン!」。ぐるっと回ってくる予定が、川向うの黒田に坐すお社を飛ばしてショートカットした格好になっている。帰宅後GoogleMap精査の結果、数百bのロスで済んでいたことを確認したのだが、この時点では「川を渡って又帰ってこなければならない。えらいロスや」の思いに囚われ、ガックリ。でもなァ「ここまで来て諦めるのはけったくそ悪い。行ってコマしたろやないカイ」と非常にガラの悪い言葉は飲み込んで、はるか向こうに見える黒田の在を目指したのだ。

目の前に社叢らしきものが見えるのに、川に橋がない。橋の架かっているところまで川沿いに下って橋を渡ってまた川沿いに上って行ったらお社の裏に出て仕舞った。よくあること。

 

式内・弥賀多々みかたた神社論社の一・黒田に坐す堅田神社。祭神は大己貴命、豊磐窓命、櫛磐窓命。

 

裏口から入って参拝して鳥居をくぐって表へ出てくるってどういうこと? いやいや今日のABCつまり堅田神社3社すべてそうだった。神様は気分を悪くされた? いやいやどんな形でもお詣りする心根を汲んで嘉して下さるに違いない。そう信じて今日の式内社巡りを終えることにしよう。

西区平野町所在(上記お社から東500b)の「大日本中央標準時子午線通過地識標」碑。明石の天文町にある碑と同じ。東経135度。

そして更に南西700bで明石川に架かる常本橋を渡る。西神中央の高層ビルがやたら遠く見えた。

それもその筈。あそこまで歩いて3.2`ある。しかも台地(比高差約60b)への登り道。その上 登り路には歩道がなかった。美賀多台3丁目BSまできて辛抱堪らなくなり、バスの人となって西神中央に辿り着く。14:30の電車で帰宅の途に就いたが、遂に(今日も)昼餉にありつけなかった。食べるところもなく、西神中央では帰宅に心が行っていて、とても食べられる状態ではなかった。

西神中央駅前=細田住吉前→可美真手命神社→細田住吉前=高塚高校前→堅田神社→繁田堅田神社→黒田堅田神社→美賀多台3丁目BS=西神中央駅前/西神中央=三宮/阪急三宮=(十三,淡路経由)山田/阪急山田=

今日の総歩数 15,991 歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら