♣ 独 行“二上山東麓の式内社を巡る” ♣
先月から今月半ばまで予定が立て込み、一部已む無くキャンセルしたものもあったが、それでもなお何やかやで、歩きから遠ざかっていた。週4回の納会シリーズを終えてホッとした今日、近畿一円快晴というではないか。行かなくてどうする。歩く以外ないではないか。かくて9:20 のバスに身を託したのではあった。かがなべて妹を帯同した天王山歩き以来1ヵ月ぶり。 |
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11:15 当麻寺駅着 |
踏切から望む二上山。onmouse-up |
右 雄岳517m、左 雌岳474m。雌岳の左の鞍部は岩屋峠。有名な竹内街道はさらにその左。 |
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山蔭の二つの三重塔、そう、當麻寺。近世以前の東西の塔が遺る唯一のものという。onmouse-up |
首子塚(首子5号墳)から望む二上山。この辺りには首子七塚という古墳群が点在する。 |
當麻山口神社にさしかかる。今日の最初のターゲット。左は一の鳥居、右は二の鳥居。以前訪れたときより木が茂っていて、鳥居をはっきり写せなかった。 |
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式内社第@ターゲット・當麻山口神社。左から境内、拝殿、本殿。 |
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当麻山口神社横の谷間に作られた溜池「大池」。標高157m。当麻寺駅が82mなので、標高差75mがとこ登った勘定。奈良盆地の街並みが下に見える。左へ登ると雄岳雌岳の鞍部、または岩屋峠へ。 |
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奈良県の有形民俗文化財に指定されている傘堂。大池の堤のそばにある。藩主の菩提を弔うため家臣や農民たちによって17世紀に建立されたという。 |
道すがら新在家にて。このお堂が傘堂によく似ている。たしか當麻寺参道にもよく似たのがあった。 |
北良池に映る二上山雄岳。手前はふるさと公園。以前ここの500段になんなんとする階段を登った。展望台目指して。今は昔。 |
道すがら見かけた“新しい”大和棟風造りのお屋敷。なんと梲まで付いている。 |
式内社第Aターゲット・葛木倭文座天羽雷命神社。通称倭文神社(社頭の表示も同じ)。左殿に摂社・二上神社、右殿に摂社・掃守神社を併祀する。二上神社は二上山雄岳頂上に坐す葛木二上神社(式内社第Bターゲット)の里宮か。写真は左から社頭の社名標石、拝殿、拝殿の社名扁額。 |
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二上神社、掃守神社を合祀する倭文神社本殿。ここはカブスカウトたちを連れて二上山に登った時立ち寄り、宮司さんのお話を聞いたっけ。♪あれは36年前〜。【大和名所図会】天羽雷神社(あめはいかづちのかみのやしろ) 加守村にあり。〔神名帳〕に出づ。加守明神と称す。 |
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社務所にかかる表札の苗字が蟹守氏だった。古くから掃守神社を守ってこられた家柄なのだろう。 |
社頭を出はずれたところに石碑2基「産婆梅塚氏廼碑」「産婆大西氏廼碑」。掃守神社の祭神がお産の守り神として信仰されたということに基づくものらしい。 |
倭文神社を出はずれてから東北方向へ約2.3kmのほぼ一本道は緩い下り道。近鉄の踏切を南大阪線、大阪線と二つ越え、約30分で鹿島神社到着。下田駅前。 |
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今日の第Cターゲット・鹿島神社。式内深溝神社の論社。左は社頭一の鳥居。右は拝殿。本殿は囲繞物厳重でついぞ覗けなかった。茨城の鹿島神宮の流れ。 |
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それにしてもアントラーズ、昨日はFIFAクラブワールドカップの決勝戦でレアル・マドリードに善戦したなあ。2-4。惜しかった。 |
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鹿島神社から近鉄大阪線に付かず離れずで西北行。途中見かけた地名(バス停)と水路。左は逢坂バス停標識。右は小川というより用水路。護岸の中に流れに向けて段々がある。荷役の名残かはたまた生活用水利用のためか。桜並木に昔をしのぶ。 |
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今日の第Dターゲット・式内大坂山口神社(同名社が近くに2社坐して、在所名で区別する)。こちらは逢坂に坐す。左から社頭の鳥居、拝殿。こちらもさっきの鹿島神社同様ガードが固く、本殿は垣間見すらできなかった。右は隣接する真宗本願寺派の寺院・西念寺。僅々1枚の塀で区切られているその在り方からして100年程前まで境内を共有していたのではと思わせる。 |
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そして今日の最終(E)ターゲット・穴虫に坐す式内・大坂山口神社。先の逢坂のお社から800mほど。尺貫法で(笑)7丁ほどしか離れていない。(因みに左に千木の上がる建物は当社とは無関係) |
拝殿(割拝殿)。明治44年と記された素朴な扁額?が上がっている。onmouse-up |
割拝殿をくぐるともう一段上に玉垣をめぐらした本殿域がある。右は改装後間もないと思われる本殿。大和名所図会に曰く、「大阪山口神社(おほさかやまぐちじんじゃ) 穴蒸村にあり。〔神名帳〕に出づ。」 |
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本殿神門から下方割拝殿を見下ろす。 |
そんなこんなで今日の予定終了。近鉄大阪線二上駅で1時間に3本しかない電車を待ちくたびれる。14:33。 |
今日の総歩数 18,396 歩  ̄|△| ̄ ルートマップはこちら |