♣ 独 行“山城国愛宕郡式内社をゆく” ♣
梅雨が明けたのかどうか知らないが、ここのところスカッとしたお天気にならない。と言っているところでここ1週間で7/1だけ晴れマークになっていることに気付いた。ウーン、こりゃ歩かずんばなんめえ。取るものも取り敢えず出発。それ見ろ、トルモノモトリアエナカッタから五円貨貼付板を忘れたではないか。東京行きの時はPitch Pipeを忘れたしナ。そろそろ来とるナ。ウン。 |
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しっかりせねば、ということで緊褌一番、ルートを京阪四条→出町柳→叡電一乗寺との予定を四条大橋を渡ったところで閃いて、京都バスに変更。これだと一本で行けるではないか! |
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そして今日の最初のターゲット到着。“赤の宮”こと式内・賀茂波爾神社である。左から社頭鳥居、拝殿、本殿。社頭鳥居は西面するが社殿はすべて南面している。拝んでいるおばさんが居て5分以上も待たされた。よほど願い事が多かったのだろうか。着ているものも「赤の宮」に合わせたのだろうか。因みに当社は賀茂御祖神社(下鴨神社)の境外摂社。 |
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拝殿前には昨日賑わったであろう夏越祓の茅の輪が残っていた。残り福をと乃公もくぐる。(福ではないナ、お祓いだもんナ) |
境内には御神水“波爾井”があって、大きなポリタンをいくつも持ったお兄さんが水を汲んでいた。「これ湧き水?」て聞いたら「そうちゃいますか」という至極素っ気ない返事。 |
さあ、まず高野川を渡る。(写真撮り忘れてGoogle Mapより拝借した)馬橋。そう、今日は鴨川に合わさる二つの川を渡ることになる。 |
渡って間もなく京都工芸繊維大学。この学校って大学4年間近所に下宿してたのに殆ど傍に来た記憶が無い。国立。 |
今日の第Aターゲット・末刀岩上神社。左から社頭鳥居、拝殿、そして玉垣の中に坐すは巨石。「磐座」である。情報によれば式内・末刀社であるという確たる証拠はないというが はてさて。 |
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それにしても暑い。少年球技場のわきを抜けるが基本的にすべて車道。宝ヶ池道を越えて少しホッとする。 |
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今日の一番の難題・一応第Bターゲットの幸神社(鴨岡太神社の論社)という玄松子さんの情報(「式内社の研究」に記載の由)がベースなのだが、よくわからないというのが乃公の本音。民家の敷地内なので聞いてみたらその通り。名前は「さえのかみさん」だという。賽の神?それともさいわいの神か? |
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レストランの生垣に沿って数十メートル西に行くとこの道祖神らしきものがある。これって“賽の神”と同類では? |
式内・大田神社。上賀茂神社の境外摂社。かきつばたは100%「無」かった。C |
大田神社境内のカエデは青葉若葉。 |
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そして今日の最大のターゲット群・上賀茂神社に歩を進める。日本最古の神社というだけあって摂社・末社が多い。いままで何度か訪れているが今日はいわば“落穂ひろい”的になった。 |
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まず第Dターゲット・末社の山森社。式内・賀茂山口神社の論社の一であり、鴨岡太神社の論社でもある。 |
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第Eターゲット・摂社の賀茂山口神社。別称澤田社。山際に本殿、小川を隔てて拝殿。境内は渉渓園という。 |
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式内社ではないが末社・岩本社。途中寄った岩上神社同様、巨岩の上に坐す。 |
紫式部の歌碑。♪ほととぎす声まつほどは片岡のもりのしづくに立ちやぬれまし♪(新古191) |
第Fターゲット・摂社の須波神社。 |
第Gターゲット・摂社の片山御子神社。別称片岡社。この拝殿の鈴は神楽鈴みたいである。 |
そして“家主”上賀茂神社、正式には賀茂別雷神社H。境内末社の土師尾社I(拝観不能)は式内・賀茂波爾神社の論社。 |
昨日行われたであろう夏越祓の茅の輪は跡形もなく、今夜の薪能の準備が進められていた。神社もお忙しいのだ。 |
賀茂川にかかる御薗橋から南は大文字山遠望。ごちゃごちゃになった頭を冷やそうとしたが、生憎の炎天下で事志と異なり、やむを得ず近くのG-O-Sに入って遅めの午餐。 |
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今日の最終ターゲット・久我神社(上賀茂神社の境外摂社という)。左から西鳥居 (onmouse→東鳥居)、拝殿、本殿(工事中のため拝殿の中にお出まし。今秋修復完成だとか)。 |
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あぁ暑かった。G-O-Sのおねえちゃんに“熱中症にならんといて下さいよ”と気遣ってもらい一所懸命水分補給したおかげだろうか、久我さんから1.7kmで北大路バスターミナルへ無事たどり着いた。ここから地下鉄で烏丸へと考えていたが「バスターミナル」の文字を見てまたまた気が変わり、四条河原町までバスで行くことに変更。かくして本日の約10km歩き完了。 |
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今日の総歩数 15,339 歩  ̄|△| ̄ ルートマップはこちら |