五丁石は何処へ?  2012年5月7日

♣ 独 行 “羽束山に登る” ♣

念願の羽束山。その渇望(笑)の歴史はというと、
 2004年5月27日 カルチャー歴史ハイキング「千刈ダムから大岩山」、
 2005年3月24日 カルチャー歴史ハイキング「念願の大舟山」、
 2010年11月8日 独行“北摂の式内社を訪ねて”「賣布神社も摂津なのだ
等々、周辺の山や里を訪れるたびにそのとんがり峰が気になって仕方がなかった、という経緯がある。
 何ヵ月も前から本数の少ない現地路線バスのダイヤを調べ、ハイキング記録を漁り、準備万端おさおさ怠りなしの状態でスタートした、のであった。いざ。

JR三田駅北口から阪急田園バス。10:10を逃すと参詣口正面の香下かしたへ行くバスはお昼前まで無い。香下へは15分で着く。路線沿いに200mで左折。

(次)

お分かりだろうか。乃公帰宅して再度チェックするまで、これら数枚の写真中央の鋭鋒が羽束山と信じて疑わなかったのである(涙)。真実は、その右にこんもり盛り上がる山、これこそ今日のターゲット「羽束山」だったのに。 準備万端・・・って何処へ行ったのかって? 何処かへ行ってしまったのです....因みにこの鋭鋒は宰相ヶ岳(三角点あり。標高500.49m)。羽束山の右に連なる甚五郎山を併せて「羽束三山」と呼ぶらしい。

キンポウゲ*(金鳳花)。あちこちに咲いていた。

道のドン突き左に真言宗の寺・香下寺かしたじ。山号は言うまでもなく“羽束山”。本堂はお山の頂上にある。

ドン突きにある登山口表示。大きな木箱に竹や木の杖がたくさん入っており、結構登る人が多いことがわかる。

右の碑板に「本堂」「十五丁」の字が読み取れる。すぐ十二丁石があったので、この「十五」はなんだろう。

十二丁石(10:42)

地区の鎮守・八王子神社。農家の長屋門みたいなのをくぐると目の前。

十一丁石(10:45)

十丁石(10:50)

九丁石(10:53)

八丁石(10:56)

七丁石(11:00)

11:03六丁峠到着。左に地蔵菩薩像、右に「南無阿弥陀佛」碑。向こうへ行くと甚五郎山。撮影者後方が羽束山。右がいま登ってきたところ。ここで一息入れる。

Sample

「南無阿弥陀佛」碑

地蔵菩薩像 onmouse-up。向きがチト違うのは御免。

六丁石。11:07出発。

丁石の向かいに道標「←山頂」。右下に小さくマジックで「→じんごろう山」と書き加えてあった。

Sample Sample

右に開けた千刈水源地と波豆集落の展望 onmouse-up

あれ、これはどう見ても「四丁」(11:13)
onmouse-up 「五丁」ってあったかな?峠からこの辺までやや緩い道で気分も緩んで見落としたか。でも今更戻りたくない。

三丁石(11:18)。この辺から傾斜が急になる。

オヤ?二丁石(11:20)だけど形が違う。

これが「正規の」二丁石(11:24)。さっきのは何だ?時代が違うのかな?

一丁石(11:27)

着いた!頂上鎮座の羽束神社前で。11:30

観音堂。山麓の香下寺の本堂。山頂の最北端に位置する。お堂の前に書いてあった一句♪羽束山 神と仏と 宴(うたげ)する♪。そう、明治維新で妙に歪めてしまう前は「共に宴して」いた筈なのに。ネェ。

ここが当山最高所(524m)。観音堂の南やや小高いところにある鐘楼。というより鐘撞き堂、か。この背中側(南)にお社、そして展望台。

展望台から北・お社方向。岩が突兀として、とはやや大げさだが、それ以外は意外に広い頂上である。

お決まりファミマお握り三種。主として西に拡がる景色を堪能しつつ至福のひと時。ちなみにこの山頂からは東や北は樹林で見えない。

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三田方面遠望。有馬富士が写っているのだが、この角度からは色が沈んで殆ど見えないので、onmouse-up

チョト首を覗かせているのは、かの三山の一、宰相ヶ岳。ピーク間の直線距離約400m。

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さあ下山。香下はバス便が極度に少ないため北方の木器こうづきへ向かう(12:05)。onmouse-up。観音堂の左にこの降り口がある。

この山は東西に細いため、西に下るとこういう岩場を含む急斜面がいくつもある。乗越までにこういうのが二三箇所あった。

乗越とはこの鞍部のこと。向こうへ登り返すと宰相ヶ岳(さん志ょう山とも。これだけ表示があった)。左は香下へ、そして右が今から向かう木器方面。12:22

さあ、もうカメラはお呼びでないので暫くザックの中でお休みいただく。ストックを振り回して蜘蛛の巣を払い、這い蹲って倒木を潜り抜ける、その連続。一本道なのだが、あまり利用されていないのがありあり。こんな道を歩くのって久し振りだ。

15分を閲して傾斜が緩くなったと思ったらこんどは水分を含んだ粘土の道。

コガクウツギ*(小萼空木)。

コバノガマズミ*(小葉莢迷)。

下りきって溜池らしきものが見えてきた途端に迂回路。訳の分らぬまま右の尾根に登らされる。降りてみると砂防ダム工事中だったことが判明。それにしても、エネルギーを消耗したところで再度「登れ」はキツイよ。ネェ。

ようやく木器に降り立ったが、バスの走る県道37号線は向こうの山の麓。通りかかった郵便局員に聞いたら、下の道を西に行け、37号線と合流したところにバス停がある、ただ本数が少ないので時間があったらもうちょっと歩けば北の方からのバスが合流する。そこは本数が多いから、と。

振り返って羽束山に別れを告げる。

途中のお家に咲いていた。花弁が細いので珍しく思って撮った。もちつつじの園芸品種でハナグルマ*(花車)。

ということだったが、まず、真っ直ぐ行けば37号線合流の筈が行き止まりになり、数百メートルバックして漸く山田バス停。ところが2時間もの間バスが無く、37号線を歩き出す。北からの合流点が行けども行けども見つからない。山田から切詰北、切詰、市之瀬口、川池、そして志手原。ここで花山院の方から来るバスが10分後であることを確認。木器から4km歩いたことになる。それで総歩数が2万歩に達しなかった。あーあ、今日は山のアップダウン以外はバス、と思っていたのに、うまいこと行かないもんです。
 *印はK大人および楽友&ハイ友MCさんのアドバイス。深謝。

今日の総歩数 19,098歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら