♣ うりぼう会ハイキング“中山寺・清澄寺” ♣
中山寺最高峰(478m)。乃公がカブスカウトリーダーの端くれとして活動を始めた初年に計画したハイキング。1977年11月のことだった。結構冷えて、最明寺滝へ抜ける尾根のガレ道で難渋したことを思い出す。今回は久しぶりにうりぼう会さんのお誘いをいただき、暖かい豚汁付きという惹句につられて(笑)参加させていただいた。後期幸齢者に突入したのに依然食い物に弱い体質は治らない。 |
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中山寺山門。駅から数分。北摂の巡礼道に面してその威容を誇る。冷え込みもさしたることはなく、無風快晴。絶好のハイキング日和だ。 |
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山門を入ると真正面石段の上に本堂。北大阪の子供は多かれ少なかれ当寺の腹帯を巻いた母親から生まれている。それにしてもエスカレータが付いているのには魂消た。 |
信徒会館前で身繕いをすませる。ふと見ると「すくおくのゐん道 是より十八丁」の碑。onmouse-up |
奥の院参道にかかるとまもなく右側に「壹丁」の町石。 |
いったん駐車駐輪場へ寄り道して準備体操、会長さんの年頭の辞、ビジターの紹介などがあって出発。 |
ふと左を見ると「貮丁」の町石。碑の脇には「宿坊 寶蔵院」とあった。奥の院へはこれが正面参道。 |
だが、今日は流れを渡り返し、東尾根に取り付く。10:18。 |
尾根道から北方に鋭角のピークが見える。これは阪急電車からも見えるが、どうやら天宮塚のあるピーク(440m)らしい。地形図には小道の表示すらないが「461mピーク」と「中山桜台(七)」の中間のようだ。10:39。 |
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12:01天宮塚に着く。碑面には「聖徳太子御修行遺蹟/天宮塚」とあるが何の説明もない。ここまで2時間弱かかったが写真を撮るポイントも少なければ余裕もなかった。 |
恐れ多くも「白龍大神天宮塚」碑に手をかけた写真。白龍云々は疑いもなく水や雨の神・八大竜王だが、聖徳太子云々の伝説は聞いたことがないなァ。 |
ここで本例会当番諸兄姉の肝煎りでSeason Greetingが繰り広げられた由だが、乃公は芳醇な香りに包まれて夢見心地で(笑)具体的なことは存じません。写真もそのせいでもうひとつなのはご勘弁を。 |
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昼食後中山最高峰目指してスタート。ここは地形図の461mピーク(三叉路)か。13:41。 |
緩いアップダウンを繰り返して最高峰(478m)到着。残念ながら南の眺望はない。ここで記念写真。13:54. |
中山最高峰からの北方ビュー。大宝塚GCのコースが赤茶けた地肌を剥き出しにする。遠くはけやき坂の住宅団地か。 |
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角の欠落した二等三角点標石に手を置いて“ハイ・ポーズ”。 |
西に向かって元の道を戻る。先ほどの461m地点を越えるとこの謎のケルンがある。14:26。 |
「きれいな道やね」で通り過ぎたこの道は何を隠そう、上の神所とも呼ばれる中山寺奥之院・七神の窟、左は黒八大神、右は白龍大明神への参道。坂を上がると磐境(もしくはいわくら)と呼ばれる巨岩がご神体として鎮座するという。 |
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中山寺奥の院。奥の院というとひっそり静まり返った小さな祠をイメージしそうだが、ここはどうしてどうして。これだけで立派な一つの寺院だ。お坊さんが1人常駐しているみたいだった。14:39。 |
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一旦鳥居を出て参道から振り返ったところ。幟の「厄神明王」は当奥の院の本尊。神仏混淆の最たるもの。これが我が国の民俗信仰そのものなのだ。 |
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境内の池(水は無かった)に聳える 宝篋印塔。塔そのものより台座がでかい。 |
上記のそばに「十八丁」の町石。これが登りしな見かけた「是より十八丁」「壹丁」「貮丁」の終点。 |
白鳥石。湧き出ている水が大悲水。「飲用不適」の掲示にかかわらずペットボトルに汲んでいるご仁がいた。この石も古代の磐境と見たは僻目か。 |
境内のお地蔵さん。暖かそうな毛糸の帽子をかぶせられて「わしゃ仕合せじゃ」・・・・・とは別に言っておられなかったが、いいお顔をしてござった。 |
15:00出発。自衛隊道からの引き込み林道工事中。ブルが唸っていた。 |
自衛隊道出合い。「演習場」の警告標識。ここですぐ左へ折れてやすらぎ広場へ。 |
「やすらぎ広場」だそうだが、目を惹くものは何もなく、あっという間に通過。15:19。 |
清荒神への道標。ここからけっこうきびしい下りが続く。 |
この険路中、小さい木彫りの仏像が何ヵ所かに置かれていた。このように2体ずつで都合十数体はあったろうか。彫りは若干浅めだが、丁寧に塗装がかけられ、あるものは数珠を持ち、あるものはこのように帽子をかぶせられていた。これらを奉納した人の心を思ったことであった。 |
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ロープのかかる難所。こういうところが二ヵ所あった。 |
快晴の今日だからいいようなものの、雨の後だったらきっと難渋するに違いない。 |
米谷高原から南方遠く甲山を望む。漸く山を降りてきた感じ。15:50。 |
清荒神清澄寺山門。向かって左手前の碑(たい焼の左下)には大界外相とあって、ここからは聖域であるという意味だそうな。16:05。onmouse-up |
拝殿。天堂ともいう。ここには三宝荒神王、大聖歓喜天(聖天)、十一面観世音菩薩その他を祀るとあった。神仏何とやらの最たるもの。★この写真は撮り損ねたので清荒神さんのサイトから借用しました。記して感謝です。 |
本堂。本尊は大日如来。堂前には賓頭盧尊者坐像があって、どなたか一所懸命頭を撫でていらした。願いは叶ったのでしょうか。そうですか。おめでとうございます。 |
当寺のシンボルともいうべき一願地蔵尊。柄杓でかける水が頭上まで届けば願いが叶うと伝えられるが、見ていたところ頭上はおろか、足許まで届くのも大変なようだった。 |
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☆・・・ということで16:20山門前で現地解散。三々五々1.3kmの参道を阪急清荒神駅へ向う。久しぶりのメンバーのみなさん、有難うございました。名前も覚えていただいたようで嬉しいこと。ただ心せねばならないこと、それは脚力の再強化。というのも天宮塚昼食後の登りで太腿に軽い吊りがきて宥めなだめ最高峰に辿り着いた。幸い下山道ではさしたることなく推移したのでよかったが、折角のご好意を下さる皆さんにご迷惑を一切かけないことが、今後ご一緒させて頂くための唯一無二の条件と心得た。 |
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今日の総歩数 20,578歩  ̄|△| ̄ ルートマップはこちら |