すすき満開の観音峰  2009年10月22日

♣ 歴史ハイキング“大峰・観音峰登山” ♣

みたらい渓谷は2度(2005年2006年)歩いたが、大峰の山というのは1987年夏の一度しか経験がない(ここ)。みたらい下りコースのとき、このコース前半にある第一展望台まで登ったことを歩き始めて気付いた。
ㅤこのコースはさして難しいわけでもなく、悪路・難路の類でもない。しかし「雨天順延」と注記されていたことを頷かせる何ものかがあった。特に観音平から上は岩壁が覆いかぶさり侮れない。九十九折の道は桟道の連続でさすがのお喋り軍団も鳴りを潜めたあたり正直なものだった。

観音峰登山口のバス停。虻トンネルの洞川側出口にあり、標高凡そ800m。下市口からノンストップで約50分かかった

登山口表示。このルートは悲運の南朝・護良もりなが親王の故事を語り伝えて「南朝ロマンの小径」とある

休憩所脇の吊橋から山上川下流=みたらい渓谷を望む

山上川の水は先日の台風がうそだったみたいに澄み切っていた

ここが登り道の始まり。“桟道”はオーバーかもしれない。丸太造りの階段なのだが、土が抉れて丸太が浮き上がり、桟道状態になっている

観音の水。ここで一息入れる。山水を飲めない方が居られて吃驚

第1展望台から南微東に弥山、頂仙岳などを望む。以前はここまできた

展望台わきにひっそりと咲く「アキノキリンソウ」*

満員状態の展望台。ススキが揺れて、前回の灼熱状態がウソのよう

道端に残る日かげの主・テンナンショウ(まむし草)の実。今や葉が落ちて見るかげもない

杉・檜の植林の中を黙々と登る

ようやく観音平到着。休憩所の建物は扉の類がなく吹きさらし。ここでお昼となる

銅の鳥居があるがお社があるわけでない。境内?に玉八大権現の碑と皇族から下賜された金一封の碑が並ぶ

石段を上がったところに据えられた護良親王の歌碑。♪よしの山花ぞちるらん天の川くものつつみをくずすしらなみ♪ この歌碑を『お歌石』という。

お歌石の壁面に咲いていた大文字草

あ、ススキの間に展望台の石碑が見えてきた。後は本当の観音峰ピーク(1,347m)

展望台碑で先着の特権・独りポートレート。。。
【顔の判るサイズご希望の方はさえらのすしまでお申し出下さい(笑)】

南方大峰の山名同定に花が咲く。中央やや左が弥山(1,895m:最高峰の八経ヶ岳はそのかげ)、やや右に鋭鋒を見せるのが頂仙岳(1,717m)

左の山塊中最高峰が稲村ヶ岳(1,726m)、その左隣の鋭鋒が大日山(1,689m)、右の山塊はバリゴヤノ頭(1,580m)。東微南方向

観音峰展望台から弥山方面をバックにいま盛りのススキ

川迫川に切れ込む急斜面はブナなどを主とする自然林。木々の間に見え隠れする紅葉は単調な下山道の足取りを一時でも軽くしてくれる

川迫川に屹立する巌峰の紅葉。大台ケ原の大蛇ーに似てなおかつ巨大。惜しむらくは黄砂のせいか霞んでいる

第1展望台の紅葉

ようやく登山口に戻ってきた。吊橋を渡るメンバー

今日の総歩数 13,124歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら

登山口出発11:41→第1展望台12:10→観音平到着12:50→昼食後出発13:30→観音峰展望台到着13:50→下山出発14:20→登山口帰着15:30
*=K大人及びKSさんの示唆による。記して感謝