濃霧は伊吹山の息吹いぶき?  2007年7月26日

♣ 歴史ハイキング“日本百名山・伊吹山” ♣

伊吹山は天気が変わり易い。また1,400mに近い山頂は下界と様相を異にする。再訪ながらそれをしっかり味わった山行であった。JR関ヶ原駅発の登山バスは途中から視界10mを切り、ドライバ曰く「路面の白線が頼り」の徐行運転。下車後花探訪の道すがら出会う人すべて髪の毛が風呂上り様相で、恐らく湿度100%。花々も水滴をつけて頭を垂れていた。
 機会があれば三訪目はぜひ晴れた伊吹山をと念じて下山した。

過去ログ 2005/7/24

霧の山頂駐車場。標高1,260m。ここからピークまで100m余。

霧の駐車場。腹拵え完了の面々。

織田信長が薬草園に植えさせたと伝えられるキバナノレンリソウ
 

霧の駐車場でレクチャー。

大乗峰伊吹山寺本堂前のスリービューティズ。

以下23枚はお花畑のスナップ。霧のため全体的に白っぽいですが色調を変えないためあえて調整しませんでした。
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1.クガイソウ(九蓋草)

2.メタカラコウ(雌宝香)

3.イブキトラノオ(伊吹虎の尾)

4.シシウド(獅子独活)

5.オオバギボウシ(大葉擬宝珠:蕾)

6.オオバギボウシ(大葉擬宝珠:開花)

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7.ノリウツギ(糊空木)

8.ミヤマコアザミ(深山小薊)

9.ミヤマホタルブクロ(深山蛍袋)

10.クサフジ(草藤)

11.ヤマアジサイ(山紫陽花)

12.シモツケソウ(下野草)

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13.シュロソウ(棕櫚草)

14.ヒロハシモツケ(広葉下野)

15.ウツボグサ(靱草)

16.キバナノレンリソウ(黄花の連理草)

17.ハクサンフウロ(白山風露)

18.ウマノアシガタ(馬の脚形)

写真 写真 写真 写真 写真  例によって花名の同定はその大半をK津大人のお世話になった。記して深甚の謝意を表します。

19.クルマバナ(車花)

20.キバナノカワラマツバ(黄花の河原松葉)

21.イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)

22.キンバイソウ(金梅草)

23.キリンソウ(麒麟草)


標高1,377mの日本武尊石像前にてツーダンディズ。

霧立ち込める伊吹山頂。向こうに日本武尊像。

古事記より

【読み下し文】・・・其の御刀の草那藝の劔を、其の美夜受比賣の許に置きて、伊服岐能山の神を取りに幸行でましき。
是に詔りたまひしく、「茲の山の神は、徒手に直に取りてむ。」とのりたまひて、其の山に騰りましし時、白猪山の邊に逢へり。
其の大きさ牛の如くなりき。
爾に言擧爲て詔りたまひしく、「是の白猪に化れるは、其の神の使者ぞ。今殺さずとも、還らむ時に殺さむ。」とのりたまひて騰り坐しき。
是に大氷雨を零らして、倭建命を打ち惑はしき。
[是の白猪に化れるは、其の神の使者に非ずて、其の神の正身に当りしを、言擧に因りて惑はさえつるなり。]
故還り下り坐して、玉倉部の清泉に到りて息ひ坐しし時、御心稍に寤めましき。
故、其の清泉を號けて、居寤の清泉と謂ふ。・・・

【訓み】・・・そのみはかしのくさなぎのつるぎを、そのみやづひめのもとにおきて、いぶきのやまのかみをとりにいでましき。
ここにのりたまひしく、「このやまのかみは、むなでにただにとりてむ。」とのりたまひて、そのやまにのぼりまししとき、しろゐやまのほとりにあへり。
そのおほきさうしのごとくなりき。
ここにことあげしてのりたまひしく、「このしろゐになれるは、そのかみのつかひぞ。いまころさずとも、かへらむときにころさむ。」とのりたまひてのぼりましき。
ここにおほひさめをふらして、やまとたけるのみことをうちまどはしき。
[このしろゐになれるは、そのかみのつかひにあらずて、そのかみのまさみにあたりしを、ことあげによりてまどはさえつるなり。]
かれかへりくだりまして、たまくらべのしみづにいたりていこひまししとき、みこころややにさめましき。
かれ、そのしみづをなづけて、ゐさめのしみづといふ。・・・

さえらのすし注:居寤の清泉とは今の醒ヶ井であろうと言われている。
コースマップ