能勢倉垣地区の東に位置する歌垣山は、記紀万葉の昔かがい(歌垣、嬥歌)の行われた山として筑波山(茨城)、杵島山(佐賀)と並び今にその名を残す。 ㅤ摂津風土記逸文(釈日本紀)に『・・・・・有歌垣山 昔者 男女相集登此上 常爲歌垣因以爲名』とあるそうな。 ㅤ時代が下って摂津名所図会にはこう記す「歌垣山 倉垣村にあり。〔釋日本紀述義〕に風土記を引いて曰く、雄伴郡波比具利岡の西に歌垣山あり。むかし男女此山に集り登って歌垣をして宴す。故に名とす。」 コース : 妙見口駅=(阪急バス)倉垣バス停→歌垣山登山口バス停→歌垣山鞍部→男山(昼食)→女山→堀越峠→妙見宮奥の院→奥の院バス停=妙見口駅 |
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歌垣山登山口バス停から左奥に歌垣山を望む。 |
登り始めはこのように結構な道だが次第に荒れてくる。このコースは「おおさか環状自然歩道」の一部。 |
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杉檜の谷道で暗く、たまに木漏れ日を浴びた若葉が美しい。 |
40分喘いで出たところが男山・女山の鞍部(乗越)で林道が・・・。杉原集落から男山へ上がり女山まで通じている。 |
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歌垣山北峰・男山頂上に「歌垣山」はじめいろんな碑と「歌垣サミット」用?の建物(森林学習館というらしい)が。しっかり施錠されていた。 |
碑の前で記念撮影。上からベニカナメの大木がかぶさる。 click-up |
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歌垣山は筑波山同様双耳峰。その男山頂上に咲くエゴノキの花はいま満開。保存に留意している様子が右から出た棒から見て取れる。 |
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南西方向にうっすらと六甲山。 click-up |
「森林学習館(ログハウス)」裏から西の倉垣集落を見下ろす。 |
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女山への道に咲くモチツツジ。これが一番ましでほかは殆んど萎れていた。 |
歌垣山南峰・女山頂上の三角点標石“保護施設”。立派過ぎてなんとも仰々しいこと。 click-up |
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真南に妙見山(奥:666m)とこれから向かう“奥の院のあるピーク”(手前:約540m)が重なって見える。 |
女山展望台上から北西に見えた深山(791m)と剣尾山(784m)ピーク。 click-up |
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堀越峠への下り道は峠道が近くなるにつれて急となり、足許がヤバい。 |
峠から南・妙見宮奥の院への林道。途中の分岐を右にとると地道となり乗越まで急坂。 click-左の石標up「是ヨリ奥ノ院妙見道」 |
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乗越。右向こうへ奥の院。左車止めを越えておおさか環状自然歩道。 |
参道石段。80段プラス30段ほどあり、こたえた。妙見宮っていうが、日蓮宗なんだ。??? そうか、神社仏閣を見るとすぐ神道・仏教に区分けしようとする“固定観念”が問題なのか。 |
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奥の院拝殿。扁額には「妙見大菩薩」とある。修繕中で全容は見えなかった。 |
社務所前で記念写真を撮っていただく。ここの宮司さんが今日山ではじめて逢った人だった。 |
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登山中も下山道にもあちこちに見られたコアジサイ。 |
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阪急バス奥の院バス停前で降りて来た道を振り返る。右方面に地黄城址があったはずだが立ち寄る暇がなかった。 |
その地黄城(陣屋)の古絵図。 |
歌垣山の頂上(男山・女山)の整備のされようと、その登山道の荒れようのギャップって、これいったい何? という思いがずっとついてまわった。 とは言いながら永年の思いが叶った山行きで満足感一杯。 |