枚岡ひらおか梅林から暗峠くらがりとうげ  2007年2月22日

♣ 歴史ハイキング“生駒山の街道” ♣

難波と大和の間に立ちはだかる生駒山。神武東征説話でもナガスネヒコに遮られて紀伊半島を半周したことになっている。事ほど左様にバリケードであったものが、統一されると今度はヒト・モノ・情報の流れに大きな障害となった。できるだけ速く、楽にそして安全にと選び抜かれたのがいま国道308号線としての暗越えであったのだろう。そのほかにもいくつも存在した間道は、いま私たちのハイキング路として存在し続けている。

枚岡梅林は一部を除きほぼ満開。

旧街道きわに聳える枚岡神社の大鳥居。社は西面している。

近鉄枚岡駅を出るとすぐ前に立ちはだかる標柱。「元春日平岡神社 左なら」とあり、650年ここ山麓に下りてからのこの社の変遷を思う。

本殿石段下からバックし、南側の梅林へ。花種の名札がぶらさがっているが覚えきれない。週日だが観梅の年配者が結構多い。

梅園にて記念撮影

「白加賀」?間違っていたらご免なさい、だ。
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梅園から抜けて尾根筋の登山道へかかる。さして急坂というのではないが、アソビのない登り道。

先着の幼稚園児の歓声がひびいていた枚岡展望台。標高およそ260m。

展望台から河内平野一望。霞んでいるが六甲らしき山まで見えている。
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さらにひと登り。神津(こうづ)嶽310m。尾根上に盛り上がった印象的なピーク。まるで古墳のよう。

枚岡神社神津嶽本宮。枚岡神社の奥宮となっているが、磐境として古くから祀られていたようだ。

一つ南の尾根道を合わせて更にひと登り。休憩所から保安道路を越えると緩い尾根道となり、なるかわ園地はもうすぐ。

園地はさすがに生駒山。ウメの蕾はまだ固い。
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園地内に万葉集に見られる花木のコーナーがある。ミツマタの群落の向こうに生駒山頂の電波塔。

ミツマタは万葉では三枝(サキクサ)と称したという。もう暫くすると黄色の花が咲く。
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暗峠は石畳の集落。そこの標識から向こうは奈良県生駒市。手前は大阪府東大阪市。

このお堂の中に鎌倉時代の石の地蔵さんが鎮座まします。

ぬかた園地へのものものしい入口。

道端のスミレ。
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左に神津嶽が見える下り道。尾根道はアップダウンはあるものの展望に勝れ、快適だ。

額田展望台から左へ取り、暗峠からの国道に出る。すぐ左に豊浦橋。

豊浦橋から見えた滝。暗峠からの谷筋で最大。