稲荷山(233m)から伏見へ  2006年1月4日

♣“初体験の伏見稲荷初詣”♣

今日は久しぶりにLeicaVfを持ち出してフィルムで撮ってみた。

【都名所圖會】に曰う/三の峰稲荷(みつのみねいなり)大明神のやしろ は大和大路(伏見街道)の南にあり。往昔人皇四十三代元明帝の御宇和銅四年二月十一日午の日、この山に出現したまふ。本社は第一宇賀御魂神・第二素盞烏尊・第三大市姫(已上)、田中社、四大神、このニ神を併せて五座と称す。(中略)延喜八年、故贈太政大臣藤原朝臣時平、三箇の社を修造す。また永享十年に社を三の峰よりいまの地に移すなり。上の社は宇賀御魂・伊弉諾・伊弉册尊を崇め奉る。(後略)

稲荷大社正面。人出はさすがに多い。

正面に威風堂々と鎮座する“お狐さま”。

名物の朱塗り鳥居。山上へと切れ目なしにつづく。振袖姿や10cmものハイヒールで登るお嬢様に一驚。

地図上部をクリックすると稲荷社付近が大きくなります

途中の池のわきに祠。カラスが咥えてゆかないように薬品処理したローソクだとか。炎が異様に長い。

山上四ツ辻から京都市街と西山一望。左のレンガ造りは多分龍谷大学。

↑コースマップ

四国八十八ヶ所巡りでいう“逆打ち”に倣い三の峰「下の社」から回峰する。

ニの峰「中ノ社」。ここが稲荷山ピークで標高233m。

一の峰「稲荷上乃社」。ここから一路谷へ下ってゆく。逆打ちコースをとって正解だった。

四ツ辻に戻りきつねうどん賞味。ここは某俳優の実家という食堂。

稲荷山は、というよりお稲荷さんは山岳信仰の香り芬々たる土俗信仰だとの思いを強くした。明治の国家神道への流れで神仏混淆が禁止されて該当するお社から仏教色が排除されていったという。しかし信仰、西欧の一神教とは異なった現世利益主眼のわが国の土俗信仰は、ここ稲荷に限らず脈々と受け継がれている。
かつて水無瀬・若山神社の宮司=地元BSのリーダー=に云われた「皆さん信仰はいろいろあろう。でも日本人はいろんなものに神が宿ると信じた。そしてその一つ一つをそこのあるじとして祀った。お出でになったら“ご挨拶”があって然るべきではないか。こんにちは、お邪魔します。それでいいのです。」一理はありそうな気がする。

JR稲荷駅前から一路南へ。石碑の多い街道。名神をくぐって藤森神社。

桃山キャッスルランド(?)の目玉だった伏見桃山城。閉鎖されている。