ウン十年前のこと。某グラフ雑誌の特集号“日本の民家”だったか・・・に、この埼玉県川越市の蔵造り家屋群が紹介されていた。芋だけの街じゃネエカみたいなイメージが微妙に変形したままウン十年経った。たまたま今回訪れる機会を与えられ、2時間足らずの時間を利用して歩き回った。見落としたところも多い。もう少し時間がほしかったのだが。 まず一枚目の写真。空が広い。遥か遠くまで空がある。人口33万の都市でこれは稀有のことに違いない。そしてこの古いたたずまいの中で現実に市民生活が営まれている。たしかに狭い道路を路線バスはじめ車がせわしなく行き来している。事故に気をつけなければいけないのはつらい。でもそれすらこの街の活気の一部だとまで思えてくる。 |