♣ 独行“北摂の式内社−5−” ♣
ふと4月末に歩き損ねた一つ、井於神社を訪ねようと思いつく。JR千里丘駅を抜けて数百m。至極分り辛い場所にあるが、境内には電車の音が響いてきてけっこう駅に近いのだと思わせる。岸辺も千里丘も駅近辺は新しい住宅や工場などが多く、なぜこういうところに千数百年前のお社が、と思って訪ねたのであった。 |
|
新興住宅街の中を歩いていてフト左をみたらこれ。注連縄に御幣を突き刺しているのが珍しい。写真を撮って奥をのぞくと拝殿らしきものがなく、民家の玄関が見えた。 |
妙な門(どうもこれはどこかのお寺の山門を移築・利用したものらしかった)をくぐると、床を取り払った神楽殿が90度の角度で右を向き、その向こうにこの風景。 |
井於神社拝殿。ネット情報によればこのお社はもともと三宅村宇野邊にあったものを15世紀にここへ移したのだという。今のご祭神はともかくとして、どうやら名前から推して、境内社の一つ・水神社がそもそもの主祭神だったのだろうという。淀川中流域の穀倉地帯であることから十分頷ける話。 井於神社(ゐのへのじんじゃ) 宇野邊村にあり。〔延喜式〕に出づ。今三所明神と稱す。當村の生土神とす。例祭九月三日。(攝津名所圖會) |
|
元文元年(1736)につくられたという式内社の社号石。はじめてみたのが爲那都比古社だったとおもうが、皆字体が同じで、同時に統一してつくられたことを思わせる。 |
井於神社本殿。 |
今日の総歩数 不明  ̄|△| ̄ ルートマップはこちら |