4年生の秋、どうも何らかのルートで読売テレビから番組出演の打診があったらしい。10分か15分くらいの曲で大学対抗のような形に、と。たしかKGさんのグループも出ていたようだが記憶は遠い霞の中。委員会で相談したのだろう、女声は音楽専攻を主体とし、男声はかく申す乃公と委員中心でダブルカルテットにした。マドリガルを歌いたかったのだがTV側から一蹴され、世界民謡集みたいなとりあわせになった。放送より数日前にスタジオ録音。帰りしなに「放送日には口パクして頂きます。メンバーは今日と違っていてもいいんですよ」と耳打ちされた。“それ、どういう意味やネン”とは恐ろしくて突っ込み兼ねたが、言わんとするところはピンと来た。でも当方してはとんでもない話。同じメンバーで放送日TVに映りに行って口パクをして帰った日がCCD練習日。練習開始時間を遅らせてしまい、心ある方々から苦情を承った。ま、好きなことをしていたものです。
このあと創立11年目にして初めて開いたリユニオン、恒例のクリスマスパーティ、そして我々が追い出される番のフェアウェルパーティで数曲ずつ披露する機会を得た。たったそれだけだったのだが、アルトのMTさん宅でコタツに足を突っ込んで練習したことが一番の思い出だ。
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